心の病気は不安や悩みが引き金となることが多いです。
ネガティブな気持ちを吐き出せず、自分のなかで抱え込んでいると心の病気につながります。
心の病気を抱える患者さんに対して看護師がやるべきケアは、しっかりと話を聞いてあげることです。
カウンセリングの役割は単なるアドバイスではなく、相手の気持ちを引き出すという目的もあります。
心が弱っている状態ですと、どんなアドバイスも耳に入らないという患者さんが少なくありません。
心の病気の多くはストレスが起因となっているため、看護師は患者さんがリラックスできる環境を用意してあげることが大切です。
何事にも興味を示さなくなった、あまり話さなくなった、表情に変化がなくなった、などの症状は心の病気の前兆であることが多いです。
患者さんの心が弱っているときは、決して励まさないようにしましょう。
もっと頑張ればよくなるなどと伝えてしまうと、相手はさらに精神を追い込むことになりかねません。
すでに頑張っている人に対して、頑張れという言葉は攻撃になってしまう可能性があるのです。
神経質な人、完璧主義な人、物事を白黒で判断する人などは、自分を追い込みやすい傾向があります。
心の病気の再発を防ぐためには、よい意味で性格を変えていくのが得策です。
例えば、何でも自分一人で解決するのではなく、一人で難しいことは他人にまかせるようにするだけで心の荷を軽くできます。
心の病気のケアをするときは、患者さんの性格診断を行っておくとケアがスムーズになります。